MAN WITH A MISSION

すでに残すところ2バンド。オーディエンスも終盤に向けて気合を入れ直してるところで遂にこのバンドの登場だ。

周りを見渡すと、小っちゃくて可愛いオオカミから、リアルすぎる成人オオカミも!? みんなワクワクしながら登場を待ちわびている。
ライヴエリアはというと入場規制が必要なほど、ギュウギュウの人・人・人!
止んでいる雨、曇ってはいるが秋を思わせるかのような涼しい風は、オオカミとって最高の条件が整った夏フェスだろう。
さぁ、マンウィズの時間がやってきた。
SEが流れ、5匹が登場しただけで地鳴りのようなオーディエンスの歓声が稲佐山に轟いている。

スタートダッシュとしては申し分ない『Emotions』。いきなり挑み、挑まれてるかのように、秒で、ひしめき合っているライヴエリアには、すぐにサークルができ、トップギアの興奮状態が出来上がった。
間髪入れず本日2度目のコラボ、10-FEET TAKUMAの登場で興奮状態が上書きされた『database with TAKUMA from10-FEET』。
TAKUMAと≪Gt./Vo./Raps≫Jean-Ken Johnnyが、Wの煽りで止まない怒涛のハンズクラップとコールの中、さらにオーディエンスのボルテージを上げ、『FLY AGAIN 2019』と息つく暇を与えず、ひしめき合ってるライヴエリアでは主催者泣かせの、DIVEの嵐も起きている。みんな両手を空高く突き上げ、その間も後方からライヴエリアを目指して駆け下りていくオーディエンスたちの姿も。

アッパーチューンを立て続けに喰らい、ようやく息つく暇をもらえたとき、「アラタメマシテMAN WITH A MISSIONデス、ヨロシクオネガイイタシマス。タノシイネスカジャン!残念ナコトニ雨ガ降ッテシマイマシタケド、ステージ上ノ我々二トッテハ最高二適温デゴザイマス!! 」
続けて、「雨デグチャグチャニナッテルト思イマスガ諦メテ、モットグチャグチャニナッテクダサイ。ソノタメニ先輩ヲオ呼ビシテモヨロシイデショウカ。東京スカパラダイスオーケストラ!!」と、スカパラのホーン隊&≪Gt.≫加藤隆志を招き入れ、『Freak It! Feat. 東京スカパラダイスオーケストラ』がガツンと始まった。
ワールドクラスで音楽を演ってるバンドとバンドのぶつかり合いは凄まじく、マンウィズの音にホーンが重なり、より華やかに!より地面を揺らした。

ここからは≪Vo.≫Tokyo Tanakaの穏やかなヴォーカルと、Jean-Ken Johnnyのコーラスが心地よく夕方の景色に生える『Remember Me』を響かせ、ラストはコール&レスポンスから始まる『Raise your flag』で最後にもうひと騒ぎ起こす気だ。
「ラスト1曲デゴザイマス!最後マデ楽シンデケヨスカジャン!」の一声でラストソングが始まった途端、最後の力を振り絞りグチャグチャになり、声の限り叫んだオーディエンス vs オオカミ5匹の、体を張ったアグレッシヴな時間が過ぎていった。

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SET LIST
M1:Emotions
M2:database with TAKUMA from10-FEET
M3:FLY AGAIN 2019
M4:Freak It! Feat. 東京スカパラダイスオーケストラ
M5:Remember Me
M5:Raise your flag

photograph by Daisuke Sakai

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