SUPER BEAVER昨年に続き、2度目の出演となったのは、今、最も観るべきバンド、SUPER BEAVER!!「あいにくの天気ではございますけども、何か問題でも? 本日も稲佐山にPOPミュージック鳴らしにきました、SUPER BEAVERですよろしくどうぞ!」≪Vo.≫渋谷龍太。 1曲目、『青い春』のイントロが鳴り出した瞬間、フロアのオーディエンスは一瞬にして戦闘態勢!そして後方からも小雨の中を猛ダッシュで坂を駆け下りてくるオーディエンスたちですぐにライヴエリアいっぱいになった。 「いただいた30分間、誠心誠意心を込めて真っ直ぐにやらせていただきます」という渋谷の、「もう1曲終わってしまったよ! 終わりがくることなんて知ってるから、絶対終わるってわかってるくせに気付いてないふりばっかりして、朗々と朗々と、それじゃぁつまんねーから、一瞬一秒0.1秒まで気を抜かないってこと、ここで決めたりしてる…」そこから歌い出し、”あっという間に終わってしまうよ”の大合唱から『閃光』へ。 頭からトップギア煽る渋谷のパフォーマンスのこの2曲で、オーディエンスの手拍子と大合唱はどんどん加速していく。 「2年連続ありがとうございます!!ただいま!! なんとなく勝手に予想してたの、2年連続ってないんだろうなって…、淡い期待を抱きながら…、今日のこの日、勝手に空白にしてました。ここで見た景色、忘れられなくて、絶対来年も帰って来たいと思って、本日この日、去年から並々ならぬ気合、意気込み、気持ちとかいろいろ持ってきましたんで、全部受け取ってもらってもよろしいですか?投げっぱなしにするのはどうも性に合いませんで、受け取ったら投げ返してもらってもいいですか?」、嬉しそうに話す渋谷も、この場に集っていたオーディエンスも、きっと同じ気持ちだっただろう。 そして「踊れないロックバンドSUPER BEAVER、3曲目始めます!」 『irony』では、そう言いつつ「ダンスフロアに変えてもいいですか?」と、そこにいるみんなを横揺れロックでスウィングさせ、『予感』ではステージとオーディエンスのさらなる一体感を生み出した。 「あなたにもらった30分、本当に感謝しています。」と、オーディエンス、ファン、聞き手を”あなた”と呼ぶSUPER BEAVERならではの言い回しに相応しい、30分間の真っ直ぐなライヴ。 ラストの『27』では終わりを待っていたかのように、また雨が降り出したが、そこにいるすべての人が、そんなことも気にならない程の”あなた”たちとの絆が深まるのが見えたようなステージだった。 初めて彼らを観た”あなた”は、きっと”とりこ”となり、彼ら同様、また来年のSky Jamboreeで彼らに会うためにスケジュールを空けて待っていることだろう。 +++ SET LIST M1:青い春 M2:閃光 M3:irony M4:予感 M5:27 |
photograph by Yuki KATSUMURA |
