スカジャン スペシャルレポート
   
   
     
<BACK 1 2 3 4 5 6 7 8 NEXT>

   
MONGOL 800

彼らが稲佐山のステージに立つことを一体どれだけの人が待ち望んでいただろうか?素直な言葉で綴った歌詞、親しみやすいメロディで多くの人から愛される3ピースバンド=MONGOL 800。
総合MC:YUYAがバンドを紹介するや否や、少しでも間近で見たいとライブエリアに収まりきれないほどのオーディエンスが詰め掛ける。そしてメンバーが登場すると同時に地鳴りのような大歓声が。

人それぞれに聴きたい曲が色々あるだろうが、30分という限られた時間だけに何をプレイしてくれるのか?セットリストにも注目が集まった彼らのオープニングは「PARTY」「Don’t Worry Be Happy」と最初からアッパーチューンの連発!「まだそんなに体力残ってたの?」と驚くぐらいにみんな元気に踊りまくる!

キヨサクくんのMCによると、メンバーは数日前から長崎に到着してライブに先がけてゆっくりと長崎を見て回ったそうで、しみじみと「長崎いいところだねぇ」と口にするシーンも。その言葉にまたオーディエンスは大喜び。

「WiND」に続けて長崎初お披露目となる新曲「Baby Monster」をプレイ。キャッチーなメロディラインで覚えやすく、曲の後半には早くも口ずさんでいるファンも!新曲ながらオーディエンスの反応は上々。

自然体な彼ららしい素朴なMCをはさんで、後半は“待ってました!”の大合唱ナンバーを続々と披露!
まずは「小さな恋の歌」。曲紹介された瞬間のみんなの表情は人生で1、2を競うぐらい最高の笑顔。
沖縄と同じく戦争による被害を受けた長崎という場所だからこそ、よりリアルに言葉が伝わってくる「琉球愛歌」。
そして最後は優しい“愛言葉”が詰まった「あなたに」の大合唱。この歌を通して会場の心が1つになった!

稲佐山にいる全ての人々を満足させるライブ、そんな偉業を彼らはこのステージで実現させてくれたのではないだろうか?期間を空けずにまた近いうちに長崎でライブを!
  MONGOL 800
 
MONGOL 800
 
MONGOL 800
ページTopへ


   
POTSHOT

“始まり”の後には必ず“終わり”がやってくる。昼前からはじまった最高の時間にも終わりが近づいてくる。空はすっかり暗くなり、このステージが九州での最後のライブとなる1バンドを残すのみとなった。
バンド結成10周年という節目の年に解散という道を選んだSKA PUNKバンドの雄「POTSHOT」

Sky Jamboreeには1回目の開催から7年連続の出場で、KEMURIと並んで長崎の夏には欠かせないバンドといっても過言ではないのだが、彼らが稲佐山で演奏する勇姿を生で見ることができるのは泣いても笑ってもこれが最後。
九州中のPOTSHOTファンが集まってそのステージを見守っていた。

細身のスーツで身を固めた(vo)RYOJIさんをはじめメンバーがステージに。その姿から自身のルーツミュージックへのオマージュも感じるのだが、今回は“九州のファンに今までの感謝を伝える場”だからこそのフォーマルスタイルだったようにも思える。

10年分の楽曲を30分に集約していろんな曲を聴かせるよ、と開催前に話してくれていたが、まさに文句なしのセットリスト。「FREEDOM」「RADIO」とまずは初期の名曲からはじまり(オレはこの2曲で早くも感極まって鳥肌の立った両腕を突き上げて震えていた)もう空は暗くなっちゃったけど、とはにかみながら「UNDER THE BLUE SKY」さらにラストアルバムから「A MILLION LIGHT YEARS AWAY」と、ビートのきいた最高のSKA PUNKを立て続けに5曲プレイ。

「現在のメンバーになって最初に出たイベントがSky Jamboreeでそれ以降毎年出演させてもらえたわけなんだけど、そう考えたらSky Jamboreeの歴史はPOTSHOTの歴史でもあるんだよね。」と、メンバーにとってもこのイベントが特別な存在であったことがうかがい知れるMCの後、Sky Jamboreeに、Smile FMに、感謝の気持ちを込めて作ったという「SMILE」をプレイ。

「POTSHOTに涙は似合わないから、最後だけど笑顔のライブにしたい」とRYOJIさんは言っていたが、そうはいかないもので、このあたりから観客のみならずスタッフにも涙を流している人が目立ち始める。
しかし、ステージをよく見ると(g)サトシさんも鼻を真っ赤にして今にも泣きそうな表情をしているじゃないか!?(これには他のメンバーももらい泣きしそうになったそうだ)

情熱の全てを注ぎ込んだ楽曲を全力でプレイするPOTSHOT。その姿をひたむきに見つめながら精一杯シンガロングするオーディエンス。何とピースフルな風景だろうか。

ラストの「BE ALIVE」まで、ファンと一緒に歌い上げた11曲。まさに“悔いのないライブ”を表現してステージを去るメンバー。ステージに楽器だけが残された状態になっても歓声と拍手が鳴り止まない。
そして自然発生的に客席から聞こえてきた「CLEAR」のメロディ。声が枯れるほど歌ったはずなのに皆あのメロディを歌うことをやめない。いかに多くの人に愛されてきたバンドなのか、改めて実感させられた。
その歌が稲佐山を包んだそのとき!照明が再びステージを照らし出した!

九州最後のステージを踏みしめるようにゆっくりと登場する6人。その手にはバンドのロゴが入った白い幟が。ファン有志がPOTSHOTへの感謝の思いを寄せ書きしプレゼントしたのだそうだ。照れながらも嬉しそうにそれを掲げ「1曲だけやります」とアンコールが実現。ファンに愛され、育ててもらったという1曲、そう「CLEAR」だ!!

最後まで楽しそうに踊る人、泣きじゃくって歌うことができない人、後ろからゆっくりステージを見届ける人。POTSHOTが最後の力を振り絞って奏でる曲を、それぞれが体で受けとめた。正真正銘これがPOTSHOTの九州ラスト。

次々と客席から6人へ贈られる「ありがとう!」という言葉。感動のステージの幕が下りた。

解散という選択は残念なのだが、これは遅かれ早かれ必ずやってくるもの。悲しむことよりも、大事なのは「POTSHOTというすげーかっこいいSKA PUNKバンドが日本にいた」ということを忘れないことだ。

少なからずこのライブを体験した人は、最高のパフォーマンスをみせた彼らのことを一生忘れることはないだろう。
POTSHOT FOREVER。。。
  POTSHOT
 
POTSHOT
 
POTSHOT
寄せ書き
ページTopへ


<BACK 1 2 3 4 5 6 7 8 NEXT>
copyright(C)エフエム長崎 All Rights Reseved