ミドリの衝撃が消えぬままに、ここで再び熱いロックンロールの時間に。
登場したのはTHE RODEO CARBURETTORだ。
3ピースというシンプルな構成ながらその重厚でラウドな演奏でライブ・パフォーマンスに定評のある彼らのステージなだけにステージの前には彼らの登場を今や遅しと待ち受けるファンが。
太陽も登りきったそんなタイミングでTHE
RODEO CARBURETTORは登場した。
『R&Rにくちづけ渦を巻き、観客のハートを鷲掴みする。唸るギターが体の芯まで響き、内臓にまで届きそうなベースの音、そして鼓動を逸らせるドラムが重なりヘヴィな音となって広がっていく『Heavy
Beauty』。激情型でヘヴィなロックンロールを全身に受けるオーディエンスも、自らのパワーをそんな彼らの音に重ね、抜けるような青空へと放っているようだ。
畳み掛ける彼らのライブは続けて『月光ダンス』へ。ダンサブルかつ重厚で濃密なロックンロールに気持ちよく伸びていく鍛冶のボーカルは稲佐山にいる全ての人へと彼らの熱を運んでいく。「なんか、後ろの方もサイコーですっ!スキ!オレは」と笑顔の鍛冶。その言葉に歓声が沸き、ステージの3人と集まった8000人とがSky
Jamboreeを愛する想いで繋がった。
ディストーションで歪んだ音は観客を休ませることを知らず。もちろん観客もステージの彼らにひと息つくことなんて許さない。お互いが転がり続ける岩となり、無我夢中でロックするのだ、とでも高らかに宣言しようというのか。
『R.B.B』はまさにそんなテンションでステージから鳴らされ、上昇し続けるパワフルなラウド・ロックを会場から湧き上がった熱狂の渦が迎え入れる。
このあたりからどんどん陽射しがキツくなり、オーディエンスを照らす。しかしSky
Jamboreeファンはそんな灼熱をものともせずに踊る!跳ねる!歌う!! 爆音で掻き鳴らされる『VOLT』では高く拳をあげる鍛冶と共に会場も無数にあげられた拳が木立のようになって彼らの音を浴びている。
『Pissed
Off』が始まるとステージ前のオーディエンスによるモッシュは激しさを増していく。太陽の下で曝け出される轟音の情熱。ステージから隅々まで見渡すことのできる客席ではそこかしこでモッシュピットが出来上がり、その様子はステージに上がる3人の想いをより強力なものにしているのだろう。
歌声が、鳴らされる音がどんどん熱くなっていく。『God
of Hell』のイントロが響くと「もう堪えきれない!」と言わんばかりに続々と観客がステージに向かって押し寄せる。
『Precious』では前方スペースに入りきれないほどの人波が。
そんな様子を見せつけられたらステージの3人のテンションはMAX。
長崎の街を揺らすほど激しく音を轟かせる。
ラストは『Black
List』。歌声だけでなくシャウトさえも“掻き鳴らされる”ようなこの曲で8000人がひとつの大きな熱となり、THE RODEO CARBURETTORと共に笑顔となった。
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