2008年の夏を象徴したアーティストといえば?と尋ねれば、この名前が挙がるに違いない。そんなキマグレンがSky Jamboree 08のオープニングアクトとしてステージに姿を現すと盛大な拍手が湧きあがり、ステージ前に観客が押し寄せる。
波の音のSEに海から吹き込む潮風が混ざり、稲佐山公園の雰囲気は一瞬にしてビーチの様相に。まっくろに日焼けしたバンドメンバーとキマグレンの2人がその“ビーチな雰囲気”に拍車をかける。
そして響き出した『トコシエ』はまるでヤシの葉が揺れているかのような錯覚を覚えるメロディが風の中をそよぎながらオーディエンスの元へと送られる。夏という季節を擬人化したらきっとキマグレンになってしまうんじゃないかな?それほどに夏そのものといった存在感をこの曲で感じさせるキマグレンの2人が跳ねれば、会場も共に跳ねる。
リズミカルなビートと軽快なメロディが印象的な『ハナレテワカルコト』ではステージで奏でられるリズムと会場の手拍子のリズムがひとつの大きなビートの塊となって長崎の街にこだまして、稲佐山のみならず長崎の街自体をキマグレンのピースな空気で包んでいくよう。
「Sky Jamboree 08のタイトルには“笑顔”とありますよね。だからみんなも僕らの歌で笑顔になって!よろしく!!」というISEKIの言葉と共に始まったのは『SUKI』。ステージ上の2人、そしてバンドメンバーからも自ずと笑顔がこぼれてしまうこの曲はピアノをフィーチャーしたロックチューン。
この曲の見せ場でもある「イイネ!」コールは長崎っコの言葉「ヨカネ!」コールとなり、会場をひとつにしていく。ピースでハッピーな『SUKI』で稲佐山はイベントのオープニングから笑顔でいっぱいに。その様子にKUREIも思わず「みんなサイコーだぜー!」と声をあげる。
オープニングアクトということで、とても短い時間でオーディエンスと対面した彼ら。ラストナンバーはもちろんスマッシュヒットを続ける名曲『LIFE』。
「アー、イエッ♪」のコーラスの場面ではオーディエンスとキマグレンとがひとつになって、高らかに声を響かせ、躍動するギターの音色を観客は皆、飛び跳ねながら堪能する。会場のずっと後ろまで楽しげにステップを踏んだり、タオルを回したり。
会場に訪れた全ての人が自分のやり方でキマグレンを歓迎し、彼らの歌を楽しんでいる。
夏の空の下。キマグレンとSky
Jamboree 08のファンとが歌によってガッチリと繋がった、そんな時間だった。「今年は夏フェスに沢山出演させて頂いたんですけど、その中でもここが僕らにとって08年の夏フェスのラストだったので、思いっきり歌いました。オープニングアクトということで、始まりから会場をひとつにしたいとも思っていたし。おかげさまですごくいいライブになりました」とISEKI。
出番後も最後までイベントを堪能した2人にとっても
忘れられない夏の1日になったことは間違いない!
|
|
|