[Alexandros]

昨年は彼らのライブ直前から大雨となってしまい、関係者の間で”雨男”と囁かれていた川上洋平。(昨年のライブレポートはこちら) しかし本人いわく「バンド名を変更してから運気が変わったみたい」と、イベントで雨に遭遇しなくなったらしく、実際にフラカンからずっと曇り空のままで見事に汚名返上!15時15分、黒い衣装に身を包んだ4人がステージに登場。川上「Sky Jamboreeへようこそ!俺たちが[Alexandros]だー!踊れる準備は出来てますか〜?最高の一日にしようぜ!」
スティックの4カウントからスタートした1曲目は『Run Away』。Gibson ES 335でリフを紡ぎ出す《G》白井眞輝、低いポジションに楽器を構えて低音を鳴らす《B/Cho》磯部寛之、トレードマークの三つ編みを振り乱しながら手数を繰り出す《D》庄村聡泰、ファルセットが印象的なメロディを伸びやかに歌う《Vo/G》川上洋平。鍵盤の音も取り入れて、ドラマチックな音像を構築!
「長崎の暴れ根性みせてみやがれー!」と、煽ったうえで『Droshky!』をプレイ。CD同様ホーンセクションも鳴らして、スリリングかつセクシーなサウンドに!今春の日本武道館にて、改名後の1曲目に演奏されたというこの曲。ライブで暴れるのにうってつけのBPMとサウンドなので、ライブエリアにはサークル出現!

白井がギターをExplorerに持ち替えて、攻撃的なリフの『Kick&Spin』に突入。ギターを置いてハンドマイクになった川上は、ステージから降りて最前列のところを闊歩しながら熱唱。突然のロックスターの接近に、前方のファンからは悲鳴にも似た黄色い歓声が!
2年連続出演ということで、ファンやSJスタッフなど会場にいる全ての人々から”おかえりムード”をもの凄く感じたという川上。MCで「ただいま長崎ー!」とホーム発言も飛び出すほど、このイベントを愛してくださっている模様。至極光栄!そして「去年は大雨だったけど、今年はピーカンでーす![Alexandros]のおかげでーす!!(※厳密には曇りでしたが。笑)」との発言で和やかな雰囲気となったあとに、セットリストが残り2曲であることを宣言。「ここにいる全員に捧げます。」と紹介されたのは『Starrrrrrr』。ライブエリアには大きなサークルが発生、足下の泥も気にせず楽しそうに回りながら大合唱!スタンディングのファンも芝生でゆっくり曲を聴いている人も、ここに集まる者全てが音楽を愛していることがひしひしとメンバーに伝わっているようで、クールな川上が「稲佐山ー!!!」と感情的にシャウトするほど昂ったパフォーマンスを展開!
「ラスト1曲です。次会うときは1番最後の時間帯にお会いしましょう。必ずここに1番最後の時間帯に次は立ってみせます!!」と、大きな目標を掲げてから、柔らかく「Hello Hello Hello」と歌い出し最新シングル『Adventure』がスタート。静かな音に熱を内在させたリズム隊のグルーヴと必要最小限にまとめられたシンプルなギターアレンジ、その少ない音数によって際立つメロディと言葉。サビの「オーオーオー」はみんなでシンガロング!壮大なスケールのこの曲は大きいステージがよく似合う!「愛してるぜ長崎ー!」と叫んでライブ終了となりました。

バックステージでメンバーに話を伺ったところ、「この夏一番のいい演奏が出来た。」とは白井の感想。「THE BAWDIESのドラム:MARCYがステージ横の2階から観てくれていたんだけど、こっちがサインを送っても無視されてショックだった(笑)」と聡泰。「バンド名が変わった今”フェスでトリを務める存在になる”ということをより強く発信していきたいし、やっぱりそういうバンドに本気でなるつもりなので、今回の洋平のMCは横で見ていてすごく頼もしかった。」と磯部。「自分たちのあとに出演されていた先輩たちのライブ、すげーかっけぇな!と思った。でも、そこで”かっこいいな”で終わっちゃいけない、どんどん先輩を追い越していかないと。」と川上。

常にストイックに自身の音楽を探求している彼ら。各地のフェスでヘッドライナーを務める日もそう遠くないでしょう!

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