スカジャン スペシャルレポート
   
   
     
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FUNKY MONKEY BABYS

1アーティスト=30分のステージング、バンド間のセットチェンジ=15分。このタイムスケジュール通りに2組のパフォーマンスが終了。見事なまでのオンタイム進行!
生楽器がないため次のアーティストも転換がスムーズに進み(笑)予定時刻の13:30ごろステージに登場!デビュー以来快進撃を続ける2 MC & 1 DJユニット:FUNKY MONKEY BABYS!

3人のメンバーから先陣を切ってDJケミカルが登場。赤のタンクトップに赤い半ズボン、そして赤白チェック柄のキャップという80年代アイドル的な風貌のケミカルに客席からは「かわいい〜♪」と黄色い歓声が(笑)

ステージに登場するや、音を出すより先に「みんなに伝えなければならないことがある」と一言。その後に“地球に緑を”と書かれた旗を広げてアピール。
実はメンバー全員ネイチャー(自然)大好きで、会場に到着してから稲佐山を散策したとのこと。
Sky Jamboreeが発信するメッセージ“自然を愛する”とリンクして、楽曲スタート前から拍手喝采!

続いて音にあわせてファンキー加藤とモン吉が登場、1曲目の「GO!GO!ライダー」へ突入!のっけからハイテンションに攻める!
MCの2人が右に左にと動き回りながら言葉を届けてくる。ケミカルも持ち場のDJブースを離れてダンスしまくる。(いつも思うけどそれはアリなのか?笑)

2曲目「そのまんま東へ」からは「恋の片道切符」「Lovin’ Life」「ちっぽけな勇気」とシングルナンバーの連続!
『上見ろ!周りを見ろ!何もないだろ?!ここにあるのはオレとオマエらと音楽だけだ!!』と曲間のMCもアツく、オーディエンスに休む暇を与えない展開に!

ただオーディエンスも休む気がないのか、1曲1曲イントロから歓声をあげ、曲中は会場後方まで手を左右になびかせ、サビでは大合唱!それだけみんなメンバーを、そして彼らの音楽を愛している証拠だろう。

あっという間に最後の1曲となったところで『ビークルでも10-FEETでも何でもいいからタオル振り回せ!!』とファンキー加藤。結果「ONE」のビートにのせて8000枚のタオルが一斉にグルグル!(この絵は圧巻だった!)これにはメンバーも笑いを抑えきれず「Sky Jamboreeハンパねぇー!!」と素の言葉を口にしたほど。

30分間に全身全霊をささげたメンバーは、ステージから去った直後倒れこむようにして横になっていた。
彼らにとって、ライブとは毎回毎回が音楽人生を懸けた勝負。もしこれで終わりになっても悔いが残らないように必死に歌うだけだという。

見終わったときに笑顔になれるステージング、その裏には現状に満足せずストイックに音楽と向き合う姿勢があった。それこそが楽曲を生み出す原動力であり、彼らの最大の魅力でもあるのではないだろうか。

『見ての通り、オレらはギターもベースもドラムも何一つ生楽器がない。ロックじゃなくクソッタレHIP-HOPだけど、音楽のジャンルなんてぶっ壊せると信じてるから』とMCで訴えかけたファンキー加藤。
しかしそれも杞憂に終わったというか、Sky Jamboreeのオーディエンスはジャンルで選り好みすることなく、どんな音楽でも自身の遊び心で思い切り楽しんでいた。その姿勢はメンバーの心にも響いたことだろう。


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髭(HiGE)

ステージ上では次に登場するバンドの楽器がセッティングされていく。
ドラムキットが2台並べられているのを見て、しみじみと変わったバンドであることを実感(笑)ツインドラムにツインギター、そしてベースというユニークな編成の5人組バンド:髭(HiGE)。

長崎初ライブということで僕自身まだ未体験ではあるが、バンド編成・楽曲・ヴィジュアル面 etc. どれをとっても一筋縄にいかないことから、パフォーマンスも強烈なものになるだろうことは想像できた。

強い衝撃に望む際には、あらかじめ準備を欲するのが人間というもの。
冷水を浴びる前に心臓を叩いたり、バンジージャンプで跳ぶ前に大きく息を吸うように。
そういう意味でも髭(HiGE)の個性を30分で味わい尽くすには何かしらの準備が必要だ、と思っていた矢先にメンバーがステージに登場。リハーサルを兼ねて軽く音を出し始めた。
会場ロケーションやオーディエンスの雰囲気を見てテンションが上がってきたのか、徐々にリハーサルがヒートアップ!本格的に楽曲演奏に変わっていき、(Vo&G)須藤さんも♪オレに挑戦状を叩きつけた 長崎の大自然♪と歌詞をアドリブで歌いだす始末(笑)

この偶発的なジャムセッション・リハーサルが食前酒のような役割とでも言うべきか、本編前のいい準備になった。
そしてMCのYUYAさんのバンド紹介をはさんで本番に突入!

メンバー登場時のSEはなく、オーディエンスの拍手に迎えられて(G)斉藤さん(B)宮川さん(D)フィリポさんがステージに。そのまま3人で演奏スタート。続いて須藤さんは(Per.)コテイスイさんにおんぶしてもらっての登場(笑)楽器を手にするよりも先にかちわり氷をアイスピックで砕いてオーディエンスに放り投げるなど、型にはまらない髭ワールド全開!

セットリストも最初から“これが髭だ!!”と言わんばかり。1曲目から「白い薔薇が白い薔薇であるように」をピックアップ。
フィリポさん・宮川さん・斉藤さんの3人がバンドとしての強靭なグルーヴを生み出し、コテイスイさんがパーカッション・拡声器でのシャウト・ダンスでバンドサウンドに“狂気”のスパイスを加える。そして須藤さんのボーカルが曲のエネルギーをブーストさせ、我々の全身をかき回す。

2曲目からは「ブラッディ・マリー、気をつけろ!」「MR.アメリカ」「ギルティーは罪な奴」と天気・会場にマッチする髭(HiGE)流POP ROCKチューンが続き、ライブエリアの熱がグングン上昇!

『とんでもない大自然に少々とまどっているよ』『まさしく僕が須藤で、僕が寿だよ。僕はそんなことよりもキミの名前に興味があるけど。』など、MCも須藤節が炸裂。(失礼ながらあまり意味は理解できなかった 笑)

後半は「王様はロバのいうとおり」「ダーティーな世界(Put your head)」とミディアムテンポの痛快なロックナンバーでオーディエンスを揺らす!
『みんな、今日は会ってくれてサンキュー!!僕はもしかしたら、今日ここでみんなに会うために生まれてきたのかもしれない。そんな気がしているよ。』と話した後、ラストは「ロックンロールと5人の囚人」でバンド・オーディエンスともに最高にハジけて終了!
『今日はひとまず疲れたから、また来るよ。』と一言残してステージを去るメンバー。最後までさすが(笑)

並みのバンドマンが思いつきそうにない変態的な曲展開・演奏をさらりとやってのける音楽センスに脱帽。ミュージシャンや音楽関係者にファンが多いのも頷ける。髭(HiGE)というバンドは“遊び心”の塊なのだ。
個人的にも30分では足りなかったので、またぜひ長崎でライブを!

  髭(HiGE)
 
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