Sky Jamboree 2026

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Saucy Dog



16:26

しばらくぶりの長崎の舞台にSaucy Dogが帰ってきた。前回はコロナ禍真っ只中でソーシャルディスタンスが求められ、会場中に響き渡るオーディエンスの歓声を受け取ることもができなかったあの時。
あれから4年。2度目のSky Jamboreeはその場所で共に歌い、大きな歓声を彼らが受け取ることができる。叶わなかった光景が時を経て、ようやく目の前に広がっている。

大きなハンズクラップに迎え入れられ、≪Vo/Gt≫石原慎也が心地よいギターの音を鳴らし『シーグラス』から始まったステージは、彼ら3人が鳴らす音と歌だけがまっすぐに飛び込んでくる。石原の歌声が広い空へ抜けていき、≪Ba≫秋澤和貴のベースが身体の奥へとうねりながら入り込み、≪Dr/Cho≫せとゆいかのドラムが、その音をさらに力強く押し出していく。シンプルだからこそ、3人の音が真っ直ぐ伝わってくる。「スカイジャンボリー、Saucy Dog始めまーすっ!」。威勢よくライブの幕を開けると、『シンデレラボーイ』へ。一気にオーディエンスが動き出し、声が飛び、手が上がり、一斉に音楽へ身体を預けていく。




「改めてSaucy Dogです、よろしくお願いします。4年前にスカジャンに出演させてもらったとき、むちゃ良いフェスで大好きになったんですけど、4年も空いてしまいまして。また戻ってこれて本当に嬉しく思っています、ありがとうございます!長崎の街並みも空気感も大好きで最高です。最後まで一緒に楽しみましょう」。せとゆいかの言葉に、大きな歓声が返ってくる。その歓声を受け取るように秋澤和貴のベースが大きく動き、ハンズクラップと重なっていく。『雷に打たれて』、そして『現在を生きるのだ。』へ。



サビでは客席から大きな歌声が上がり、ステージ上の3人のパワーと重なっていく。4年前には聞くことのできなかった歓声が、今は確かに響いている。「どうもありがとうございます。今日をたのしみに1週間頑張って、みんなここまで辿り着いたんだと思うと僕と変わんないなと思います。僕も今日が楽しみで今週1週間がんばりました。最後まで楽しんできましょう!よろしくお願いします!!」石原が客席へ語りかけ、今日という日を楽しみに学校へ行き、仕事へ行き、それぞれの日常を過ごして、ようやくこの場所へ辿り着いたその気持ちはステージの上にいる彼らも同じ。だからこそ彼らとオーディエンスとの距離が、ぐっと近く感じられる。



そしてラストへ向かうところで、空気が変わった。『まっさら』。さっきまでの喧騒が、すぅーっと遠ざかっていくような優しい音が流れ始める。柔らかな石原の声が、真夏のスカジャンの熱気をそっと包み込み、拳を突き上げるでもない、跳ねるでもなく、ただステージを見つめ、歌に耳を傾ける人が増えていく。激しく盛り上がるだけが、スカジャンじゃない。音楽を楽しみながら、聴きながら、自分自身の日々に思いを重ねる。そんな時間を、熱気に満ちた一日の中盤に作り出したSaucy Dogの音楽が持つ優しさが、会場の空気そのものを変えていく。「みんな一緒に歌いたいんだけど!」。そう前置きを入れた石原の呼びかけに「毎日学校頑張ってる人、仕事頑張ってる人、男のコ、女のコ、生きるの頑張ってる人」その問いかけ毎に、「うおぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーっ!」。
特大のレスポンスが戻り一気に会場がひとつになる。ハンズアップ、シンガロング、無数の声が重なり、空へ放たれていく。一人ひとりの日常を肯定するような優しい歌が、スカジャンの会場いっぱいに響き渡った。



「ありがとう。ラスト『優しさに溢れた世界で』!ありがとうございました、またどっかで会いましょう、Saucy Dogでしたーっ!」最後に彼らがスカジャンに残したのは、「もっと頑張れ」という言葉ではない。“今日もよく頑張ってるね”。そんなふうに、一人ひとりの背中をそっと撫でるような歌だった。感情を溢れさせる石原の歌声を受け止める会場中の声。前回は聞けなかった大きな歓声を、今日はオーディエンスと一緒に作り上げた。激しく、力強く、ときに繊細に。そして最後には、優しく。4年前に途中で止まってしまった景色の続きを、Saucy Dogとスカジャンのオーディエンスが、今日ここで完成させた。

SET LIST

1.シーグラス
2.シンデレラボーイ
3.雷に打たれて
4.現在を生きるのだ。
5.まっさら
6.優しさに溢れた世界で


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