HEY-SMITH

15:20
お馴染みのSE、『Villains』が流れた途端、待ち構えていたオーディエンスが一斉に呼応する。でっかいハンズクラップと、ステージ前を埋め尽くすリフトの壁。熱烈な歓迎に迎えられるようにメンバーが登場すると、『Living In My Skin』が鳴り出した瞬間からフロアは狂喜乱舞! いきなりアクセル全開だ。

続く『Say My Name』では、≪Vo/Ba≫YUJIの突き抜けるようなハイトーンボーカルが真夏の空へと響き渡り、足元から砂埃がもの凄い勢いで舞い上がり、ステージ前はもう何が起きてもおかしくないほどの熱気を帯びている。
「俺たちがHEY-SMITHです、よろしくーっ!」その一声でさらにフロアが大きく揺れ、『Be The One』では、ステージ上を跳ねながらオーディエンスを煽るホーン隊に押し寄せるフロアの波も負けていない。むしろ互いに煽り合うように、音も人もどんどん前のめりになっていく。

「新しい曲持ってきたぜ!」。そう言って披露されたのは、6月にリリースされたばかりの『Voodoo Go To Zoo』。ヘイスミのホーン隊が躍動する新曲だが、すでにバンドとオーディエンスの相性は100点満点を軽々と超えている。新曲なのに、まるでずっと踊っていたかのようにフロアが躍動する。

そして、「やっと会えたな、スカイジャンボリー! お前ら全員歌え! 踊れ!! 騒げーっ!!!」この叫びから『Into The Soul』へ。3年振り5回目の登場となるHEY-SMITH。まだライブは始まったばかりだというのに、フロアに入りきれないほどのオーディエンスが嬉々として声を上げ、身体を揺らしぶつかり合いながら踊っている。≪Dr≫Task-nの疾走感のあるドラムが走り出すと、そこにホーンとギター、ベースが重なり、5人の音がひとつの塊になって押し寄せてくる。この曲では、特にバンド全体の一体感が強烈に伝わってきた。

「こっからぶっ飛ばしてくぞ、いけーっ!!」。沸点の高いオーディエンスは、ここでもう一段ギアを上げられた。『Endless Sorrow』、『Fellowship Anthem』と畳みかけられれば、あちこちでサークルが生まれ、誰もが思い思いのスタイルで踊りまくる。ステージから放たれる熱量を、フロアがそのまま跳ね返しているようだ。「みんな大丈夫? まだまだやれる? 大丈夫、いくら疲れてもSaucy Dogとストレイテナーがその疲れ癒してくれるから。俺らの時間は思いっきり暴れてくれーっ!」。猪狩の言葉にオーディエンスも応える。

『Inside Of Me』、『Summer Breeze』と、ヘイスミらしくガンガンにアゲていく一方で、ただ暴れさせるだけじゃない。フロアのあちこちに笑顔が広がり、踊る人、拳を突き上げる人、思い思いに音を楽しむ人、それぞれの楽しみ方がひとつの景色になっていく。激しさの中に、心地良さまで残していくのがHEY-SMITHだ。

「ありがとうスカイジャンボリー! この街の歌!」。そう叫んで始まった『Don't Worry My Friend』。ここからはいよいよ終盤戦開始でステージの上も下も、もうぐっちゃぐちゃ。それでも誰も止まらない。フロアではあちこちにサークルがと生まれ、ステージ上ではメンバーがさらに身体を揺らし、ホーン隊も跳ねる。バンドとオーディエンス、どちらが先に限界を迎えるのか分からないほどのぶつかり合いだ。
「最高だったぜスカイジャンボリー、また会いたいな、絶対また会おうぜ! ありがとうございましたっ!!」。ここからはフロアのオーディエンスが残りのhpを使い切る勢いで、『Goodbye To Say Hello』へ。好き勝手に踊り狂う人たちが入り乱れ、“盛り上がってる”という簡単な言葉では言い表せない様な人のうねりと音の洪水だ。
そして、「ラスト1分、スカイジャンボリーを好きな気持ちを爆発させろ!」。最後の最後は『Come back my dog』。始まった瞬間、フロア全部がひとつになった。拳が上がり、身体が跳ね、サークルが回り、砂埃が巻き上がる。最後の最後まで、誰ひとり置いてかない。

オーディエンスへ「盛り上がり」を託したヘイスミだが、ここまで見せつけられたら思わず言いたくなる。“てか、オーディエンス以上にスカジャンのこと、いっちゃん好きやないんかーい(笑)”。
「3年振り5回目」のHEY-SMITHは、今年もスカイジャンボリーをただの出演フェスにはしなかった。バンドも観客も一緒になって、この場所、この瞬間にしか生まれない熱を作り上げる。これぞ、HEY-SMITHのスカジャンだった。