SHANK

13:10
スカジャンが夏の長崎を熱くするなら、SHANK 主催のBLAZE UP NAGASAKIは冬の長崎を燃やしている。
そんな長崎を代表するバンドが真夏のSky Jamboreeへ。
真昼の早い時間帯なのにステージ前にはすでに人の波ができている。

SEのBackyard/Mad Caddiesが鳴り、≪Vo/Ba≫庵原将平、≪Gt/Cho≫松崎兵太は長崎出身。地元の大舞台とあって、2人がステージに現れた瞬間の歓声はひときわ大きい。一昨年正式に加入した≪Dr/Cho≫早川尚希にとっては今回が初めてのSky Jamboreeだ。早くも会場全体が一気に興奮に包まれた。
さぁ、『Hope』からスタートだ、続く『Life is...』では、自由にフロアのあちこちでスカダンスやステップを踏むオーディエンスの姿が見える。すでに音楽にノセられた身体は止まらない。
「ありがとうございます、4年ぶり、4回目のスカイジャンボリーです。とにかくパワーアップして戻ってきました、SHANKです」。庵原将平の挨拶に続き『Set the fire』。
ここからだった。ウズウズしていたオーディエンスの戦闘態勢が完全に整った。『Extreme』、『620』と続けば、フロアはさらに激しく動き出す。

松崎兵太のカッティングが鋭く刻まれるギターのスカのリズムが重なり身体の奥から踊りたくなる。このあたりの攻撃力がとにかく高い。
そして『Knockin' on the door』。この爆音の中には長崎愛が溢れている。松崎兵太のギターが爪弾くのは長崎の人ならほぼほぼ口ずさめるメロディ、“でんでらりゅうば、でてくるばってん♪”。長崎のわらべ歌『でんでらりゅう』のメロディを、SHANKは爆音に変えている。するとオーディエンスも、それに応えるようにクラップ。間奏では、みんなが「ラララ♪」でそのリズムを刻んでいく。

長崎のバンドだからこそ生まれる長崎のこの一体感。地元で小さい頃から耳にしてきたあのメロディがSHANKの音楽になり鳴り響いている。
『Cheap Rad Wine』『Weather is Beautiful』と続く頃には、フロアの一体感はさらに増していた。彼らを愛する人たちが、同じ音に身体を揺らし、同じ瞬間に熱を上げていく。
「ありがとうスカイジャンボリー、4年ぶりですけど、あたたかく迎え入れてくれて感謝してます。またどこかで生きて会いましょう。それまでご自愛ください。さよなら」ラストに『Wake Up Call』で別れを告げるような言葉から始まった曲が、じんわりと会場を包む。
これで終わりなのかと思わせておいて、『Steady』。まだ終わらない。むしろ、フロアはさらに熱を帯びていき、ここで予定外の「終了時間まであと5分もある(笑)。ヘイスミスのケンくんがリクエストくれたんで、Honesty!」セトリにもう一曲加え予定外の『Honesty』。時間いっぱいまで彼らは音を鳴らし続ける。最後の最後にショートチューンの『submarine』。短っ!
もうこれ以上ないくらいSHANKらしい締めくくりだった。

予定外の『Honesty』を加えた全12曲。始まる前から集まっていたオーディエンスは時間が進むにつれどんどん増えてき、気がつけばフロアは埋まっている。
冬の長崎を燃やしてきたSHANKがSky Jamboreeのステージで火をつける。
『でんでらりゅう』を爆音に変えてしまうのも彼らならでは。ただ、自分たちの音を鳴らし続け、ぶれずに己の道を進む4年ぶりのステージに立った2026年夏のSHANKはとっても眩しかった。