ELLEGARDEN
19:40
24度目の祭りのラストは泣くわ…、泣くって。この場所で待ち焦がれたエルレ。スカジャンの頼れるMC・DJ YUYA曰く「今日が約束の日、約束の場所」。とっぷり日が暮れ、暗闇に青白く浮かび上がるSky Jamboree 2024のヘッドライナー。
SEが鳴り出した途端、フロアの密度が過去一に膨れ上がり、満面の笑みながらも、戦闘態勢で待ち構えるオーディエンスの数たるや。「いっちょいこうぜぇーっ!」≪Vo./G.≫細美武士の雄叫びが響き、初っ端、『Fire Cracker』で幕を開けた。
もう、開始早々ぐっちゃぐちゃだ(笑)。次々と生まれる人の波は『Space Sonic』と共にどんどん膨れ上がっていく。「ただいま!スカジャン!! 今日は人生最後のライヴでもいいくらい気持ち仕上がってるんで、よろしくお願いします。」そう言い放つと、ここから『Supernova』、『チーズケーキ・ファクトリー』、『Mountain Top』と、息もつかせぬ怒涛のラインナップ。その間幾度も「稲佐山!」をシャウトする≪Vo./G.≫細美武士の声に、何ともいえない長崎で生まれ育った誇りを感じる。
「こんばんは、ELLEGARDENです!16年くらい前までは割と毎年の様にスカジャンにいたんですよね。これからも来れたらいいね。どう?リーダー、久々のスカジャン?」≪Vo./G.≫細美武士が語り、「この光景はホントに凄い…、今日は来てくれてありがとうございます。俺ら16年振りに出させてもらって、若い、かっこいいバンドも増えてきてるけど、まだまだ俺たち、もうひと暴れさせてもらおうと思ってるんで、よろしくお願いします」≪G./Cho.≫生形真一に稲佐山が沸いた。
ここから文字通り、うねるサーファーが大量発生、『Surfrider Association』。ステージの上と下とのガチンコのぶつかり合い。「長いこといなくてすみませんでした、こっからまた、よろしくお願いします。高橋何かある?」、「そうだなぁ…、俺は今日出てるバンドの中でも夏フェスが、暑いのが苦手なタイプなんだけど、何だろ…、今日は忘れられない日になった気がして。長崎の皆さん、ここにいる皆さん、ありがとうございます。参加できて良かったです」。それを受け≪Vo./G.≫細美武士が、「残り3曲、まるで明日なんていらないみたいに楽しんでくれよな。ありがとうございました、ELLEGARDENでした!」。≪G./Cho.≫生形真一の刻むギターが弾けた瞬間火が付いたオーディエンスのうねり!『Salamander』が始まり、『Make A Wish』でほとばしるフロアの熱量たるや!ラストは「愛してるぜ長崎!ありがとうございました!!」と、リズム隊の音が響き渡り、≪Vo./G.≫細美武士のアカペラが轟く、ラストにふさわしい『金星』だった。
…鳴りやまない拍手。鳴りやまない歓声。鳴りやまないエルレを呼ぶ声。
さぁ、アンコールの時間だ。
「稲佐山の景色に似合うと思うんだよなこの曲、『瓶に入れた手紙』」。日本語の美しい言葉とメロディアスな響き。“これぞELLEGARDEN”というシグネチャーのような1曲。そして本当に最後の最後となったのは『Pizza Man』。威風堂々とヘッドライナーの大役を全うするかの如く、この日の最高値のパフォーマンスと、VS. それに喰らいつくオーディエンスとのバトルの様な最高に美しい景色が幻想的な光の中繰り広げられた。