SUPER BEAVER
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SUPER BEAVER初となる野外ツアーファイナルを9月21日(土)、ここ、長崎・稲佐山野外音楽ステージで開催したSUPER BEAVER。小さいLIVE HOUSEからアリーナ級、何千何万と収容できる箱すべてを瞬時にLIVE HOUSEに変身させることができるバンドは、この夜のスカジャンのステージをLIVE HOUSEに変身させた。
陽が傾き始め、体感温度がほんのちょっぴり下がったような気がする。大トリ前のSUPER BEAVERを待ってる人・人・人。オーディエンスの手拍子に招き入れられ、≪Ba.≫上杉研太は軽く手を挙げながら、≪G.≫柳沢亮太は大きくタオルを広げ煽りながら、≪Dr.≫藤原“36才”広明含む楽器隊の音が鳴り響き、ゆっくりとセンターへ登場した≪Vo.≫渋谷龍太。「ただいま長崎、ただいま稲佐山!20年目の新人SUPER BEAVER、最後までよろしくお願いします」。
まずは挨拶代わりの『証明』。ステージへ向け、オーディエンスのハンズアップ&ハンズクラップが1曲目から凄まじい。「ライブハウスから来ましたSUPER BEAVER!はじめまーす!!『突破口』!!!」≪Vo.≫渋谷龍太は頭っからMAXのテンションで煽ってくる、そこに“負けるもんか!”と、頭っから喰らいついていく凄まじいオーディエンス。「スカイジャンボリー、お世話になります、よろしくお願いします!ライブハウスから来て、このでっかいライブハウスに到着いたしまして…。いろんな音楽が鳴ってて、いろんな角度からぶっ刺さる音楽があり続けて、あなたも疲れてると思うけど、最高の音楽が鳴って、最高の1日だったって胸張って帰ってもらえるとしたら、それが俺らができること。この日1日を作ったのがまぎれもなくスカイジャンボリーというフェスだけじゃなく、この場所に立つバンドの力だけじゃなく、お前の力だって自覚しろよー!あなたがいるからこそ成り立つ1日。届いてますか?稲佐山、スカイジャンボリーにて、20年目の新人SUPER BEAVER、過去最強の『アイラヴユー』!」。
≪Ba.≫上杉研太、≪Dr.≫藤原“36才”広明の地鳴りのように突き上げてくる重低音の始まりから、その場にいる一人ひとりに向けて歌いかける。フックのでかいでかい“愛してる”のシンガロングはみんな夢中で叫んでいる。「まだまだいけますよね。あなたがいなきゃ始まらないの!そこにいるんだよな、そこにいるんだよな!やろうぜ音楽!『切望』」。この曲も心にストレートに刺さる。「あなたが音楽浴びようと必死に戦ってるの、俺、ずっと傍で見てました。だからこそ無理せずにね。この場所を作ってるのはあなただぞ!自覚してください。その自覚が足りないんであれば次の1曲でもっと自覚させようと思う。お前が作ってる。俺らが作ってる。俺たちで作ってる。演りましょう、音楽」。
序盤、≪Dr.≫藤原“36才”広明が叩くドラムの音と≪Vo.≫渋谷龍太の声、オーディエンスの手拍子だけがでっかく稲佐山に響き渡るのは、『小さな革命』。陽が落ちステージが赤く、白く灯され、オーディエンスの手拍子と音も共鳴し、美しく浮かび上がっている。ラスト、「この場所で今日できた最高の仲間、この場所以前から繋がっていた最高の仲間と、ここから始めます。いくぞ!いつだって始まりは『青い春』!」。最後の1曲ということもあり、残りのHPを振り絞って挑むオーディエンスは狂喜乱舞。シビれる音楽とシビれる言葉の数々で楽しませてくれた彼らの35分間。最後も≪Vo.≫渋谷龍太らしく、「愛すべき長崎、愛すべき稲佐山、愛すべきスカイジャンボリー、よりも、愛すべきあなたに!お世話になりました、ありがとうございました。最後まで楽しんで帰ってね、バイバイ」。と、彼らにとってスカジャン5度目の幕を閉じた。