マキシマム ザ ホルモン
16:25
SEが鳴り出した途端、ステージ最前から丘の上までぎっしり埋まった腹ペコたちのハンズクラップと大歓声が轟く中、待ちに待ったマキシマム ザ ホルモンのLIVEが始まった。「久しぶりだな、この景色、おい!決めようぜ!稲佐山の頂点に君臨する奴は誰だスカイジャンボリー!」≪キャーキャーうるさい方≫ダイスケはんが叫び、“殺意殺意殺意殺意殺意殺意殺意殺意………”と『殺意vs殺意』のイントロだ。1曲目から腹ペコたちも“待ってました!”といわんばかりに大暴れでホルモンを迎えている。
「久しぶりー!スカイジャンボリー!我々、なんと、18年ぶりに稲佐山に帰ってきましたぁーーーーーーーっ! 何があったのかわからないですけど、ちょっとご縁がなくて18年経ってしまいました。去年ストレイテナーのホリエくんに、“ホリエくん、そろそろ私たちスカジャンいんじゃないかな”ってお願いしたんですよ。さっきストレイテナーのLIVE中、ホリエくんはMCで“僕には何の力もない”って言ってましたけど、私たち、ホリエくんのおかげで今日ここに立ってます!ホリエくんありがとーっ!
18年前のスカジャンのとき、マキシマム ザ ホルモンとELLEGARDEN、トリが10-FEET。3バンドでバトンを繋いだんです。ラスト10-FEETのとき大雨が降ったな…。そのときの3バンドのグルーヴが物凄くって。当時のKEMURIのフミオさんに“これからはお前ら若手が、こっからフェスのシーンを作り上げていけ”って言われたんです。そこから18年経ち、その3バンドで、ここスカジャンで、同じステージで演れることを本当に誇りに思います。その日から溜まりに溜まった想いを今日ここで思いっきりぶつけて帰りたいと思います。18年前の自分たちに負けないように!18年ぶりのスカイジャンボリー!はじめます!!
三度の飯より、飯が好きーーーーーっ!こんにちは、マキシマム ザ ホルモンです!」≪ドラムと女声と姉≫ナヲの清々しいMCにグッときたと思った瞬間、『ロッキンポ殺し』ーーーっ!ダイスケはんのシャウトと同時に一糸乱れぬヘドバンから始まり『皆殺しのメロディ』。腹ペコたちはガッツリとホルモンに喰らいついてテンションがガンガン上昇していく。
≪歌と6弦と弟≫マキシマムザ亮君が爪弾く『ぶっ生き返す!!』のギターのイントロが始まるとさらにフロアの温度が熱を増していき、嵐のごとく、フロアが大波に飲み込まれていく。「さぁこの長崎の空に飛び跳ねろ!」18禁⁉ナンバーの『my girl』から、『What's up,people?!』。POPかつHEAVYに疾走感かつフリーダムな闘いのような世界がステージの上と下で繰り広げられている。そして…、「最高だスカイジャンボリーッ!次がラスト1曲!その前に“恋のおまじない”説明なし、1発勝負の本番やろうぜぇぇぇぇぇぇぇー!」「せぇーのっ!メンカターコッテリー!ヤッターーーーーーーーー!」。ラストは『恋のメガラバ』。もう誰も何も気にしない!ホルモンと腹ペコたち、満身創痍の激しく美しい闘いは最後の最後まで、満腹になるが如く、ダンスにヘドバンに、心躍らせてくれた、無敵のホルモンだった。