ストレイテナー
15:20
“え!この曲から!?”と思わせてくれたちょっぴり懐かしさも匂わせてくれる『Farewell Dear Deadman』からトータル11度目のSky Jamboreeをスタート。真夏の盛り!本当に熱い太陽の下だが、爽やかな風のような≪Vo./G.≫ホリエアツシの歌声が心地良く稲佐山に響き渡る。続けて『Graffiti』、『シーグラス』と、緩やかながらもアツくテクニカルなビートと切ない歌声がひと時の清涼剤のようにオーディエンスにも染みわたっているようだ。
立て続けに3曲演ったとこで≪Vo./G.≫ホリエアツシのMCが入り、「長崎っ!調子はどうですか?スカイジャンボリー、今年もありがとうございます!長崎出身がふたりいるってことで毎年呼んでもらってるんですが、俺たちにはブッキングとか何の力もないですからね(笑) ※後の別バンドのMCへの振りなのかも!?※。今年エルレガーデンとマキシマム ザ ホルモンがめちゃくちゃ久しぶりに出るんですよ。こっから先、まさに同窓会みたいなんですけど、ホルモンがスカイジャンボリーに出たいって言ってるのをFM長崎に伝えたのは僕なんで(笑)、今回のホルモンの出演は僕のおかげでいいと思ってます(笑)。まぁ、てことで、10月に目茶苦茶 ヤバいアルバムが出るんですけど、その中から先行配信してる曲を聴いてください、『COME and GO』」。スカジャン直前に世に放たれたテナーの新しい世界は浮遊感とナチュラルな4人それぞれの魅力を感じられるストレイテナーの音に自然と身体を委ねられずにはいられない期待の1曲だ。
ここからは≪Dr.≫ナカヤマシンペイの心震わすシンバルの音から着火する『叫ぶ星』。≪G.≫大山純と≪Dr.≫ナカヤマシンペイの音のシンクロが、さらなるテナーの世界観へ導いてくれる。さぁ、そろそろ終盤だ。美しいリフから艶っぽい≪Vo./G.≫ホリエアツシの歌声をさらに引き立たせる『REMINDER』。「この後えげつない同世代たちがまだまだ出てくるんで(笑)、みんな倒れないように楽しんでください!では、またツアーで会いましょう、ストレイテナーでした…」。穏やかな口調でラストを飾るのは曲調ともリンクする『彩雲』。今年のテナーは終始、静と動が素晴らしく美しい佇まいだったと(個人的に)感じたステージを終え、4人はにこやかに、軽やかにステージを後にした。
デビュー時、なんならインディーズ時のホリエアツシ、ナカヤマシンペイの2人態勢のストレイテナーを知る筆者として本当に感慨深いし、良い意味で、フェスという名の祭り、Sky Jamboreeで、とてもシンプルでとてもオトナなステージを存分に魅せてくれた。