ASIAN KUNG-FU GENERATION

16:30
前回登場したのはSky Jamboree20周年の2018年。今回は7年振り4度目のスカジャンだ。
DJによる呼び込みの後4人は静かに位置に着く。そんな中、待ち構えているオーディエンスは熱く声を上げ、盛大な拍手で迎え入れ歓喜に満ちている。

まずはLIVEでお馴染み、イントロだけでもアジカンを感じられる金字塔のような『Re:Re:』からスタート。続けてまさかの2曲目で『リライト』! フロアはパンパンに膨らんでいるが、イントロが始まるや否や、慌てたように坂を駆け下りてくるオーディエンスの多いこと(笑)。それでもいつもの穏やかな様子で『リライト』は進んでいく。

「ありがとうございます。暑い…、フェスにとっては、この灼熱の中、みんないろんな楽しい音楽に体を動かしてきて疲れが出てくるよね、4時台っていうのは(笑)。俺たちはみんなが見るからに盛り上がってなくても、それは察してる。しょうがないよ、自分の体調を考えてね。この後もまだまだカッコいいバンドが出てくるわけだからさ。とにかくみんなには自由に楽しんでほしい、誰の真似もしなくていいから。いんだよ、今、ドリンク買いに行ってくれたって。みんなが幸せだったらそれでいいんだよ。こっから先の『リライト』の2番というのは、僕はもうみんなのモノだと思ってるんですよ。もう何千回も歌ったからね。だからじゃないけど、カラオケでは歌えない音量でみんなぶちかましてくれたら俺たちも嬉しいんで。自由に楽しんで。」

こんな『リライト』生で観たことなかった!? ここからの2番の凄まじいこと!まるで嵐のよう(笑)。間違いなくオーディエンスのみんなが自由に楽しんでいる空間が仕上がっている。
一呼吸置き静かに始まった『ソラニン』のイントロのリードでフロアは歓喜に揺れた。続いて『転がる岩、君に朝が降る』へ続くイントロの途中、≪Vo./ Gt.≫後藤正文が語りかけるように、「ホリエくん(アジカンの前に演ったストレイテナー)のMC最高だったね。25年(スカジャンの周年)と(戦後)80年だけど、これから先もこの場所で素敵なフェスが続きますように」と心と言葉がFeelする盟友をたたえ、長崎の8月の意味を汲み取ってくれるようにも感じた。
ベースが響きだし『遥か彼方』。≪Vo./ Gt.≫後藤正文の突き抜けるシャウトに熱狂するオーディエンスとの熱く熱い取っ組み合いがとても美しく見える。
「みなさん今日はありがとうございました。この後は夕暮れ時のマカロニえんぴつという、めっちゃ良い時間がくると思います。どうかみんなケガなく楽しい夏を過ごして帰ってください、どうもありがとう、ASIAN KUNG-FU GENERATIONでした。」

"歩み抜いた道のりを思い起こせば…"という歌い出し…。ラストに『MAKUAKE』。ポップでミドルテンポな、現在進行形のアジカンをすべてのオーディエンスと共に楽しめるアッパーチューン。オーディエンスのみんなが手を掲げながら、手を叩きながらの、幸福感で溢れているでっかいでっかいシンガロングがとっても感動的だ。
"フェスって楽しい!"と心の底から思わせてくれた、キャリア20年超のジャパニーズロックの象徴でもあるASIAN KUNG-FU GENERATIONここに在り!最高峰のLIVEを魅せてくれた。