Sky Jamboree 2024

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サンボマスター



本来であればバンド結成20周年イヤーだった2020年、そしてリベンジの2021年にオファーしていたものの稲佐山でライブが開催できず。実に11年ぶりのSky Jamboree出演となるサンボマスター。

FM長崎は彼らに足を向けて寝られないというほど感謝している出来事がある。

2021年のFUJI ROCK FESTIVALのステージ上で「中止や延期になったフェスに花束を贈りたい!」と、全国各地のフェスグッズを掲げて励ましてくれたのだ。
ベースとコーラスの近藤洋一がSky JamboreeのTシャツを広げてくれたときの感動を心の糧にして、FM長崎スタッフは2022年の準備を進めてきたのである。
(YouTube配信で観ていた人も多いことだろう。)

さて本題のライブレポート。
ステージ袖で10-FEETやROTTENGRAFFTYなど親しいバンドマンと談笑しつつ、おなじみの入場SE=ゴダイゴ「モンキー・マジック」が流れると表情がライブモードに切り替わりステージに登場!

まずは観客にハンドクラップを求め、盛大な手拍子を受けながら1曲目【輝きだして走ってく】を歌い始める山口隆。
歌の途中で「踊ってくれよみんな!」「かかってこい!」「皆さん今日はめちゃめちゃ盛り上がっていただきますよ!」「全員で最高のライブにできる人!」など、様々な言葉を交えながら客席を盛り上げる!

「毎朝流れるこの曲でもっと踊りまくっていただきましょう!おはようございます、せーの。ラヴィット!」との曲フリから、朝のTV番組テーマソングとして親しまれている【ヒューマニティ!】へ。(近藤もさりげなく右手でLサイン!)
スカ・レゲエ風の裏打ちカッティングに合わせて身体を揺らして楽しそうなオーディエンスだが「あれ?『Sky Jamboreeでは絶対に踊らない協会』の皆さんですか?!踊りまくれ!」と山口のツッコミが入り(笑)さらに客席のテンション上昇!

さらにファンを焚きつけるように「愛と平和で踊りまくれ!」と叫んで【世界はそれを愛と呼ぶんだぜ】に流れ込む。
「ここにいる全員で最高のライブやるんだよ!全員優勝!全員優勝!」と、演奏しながら声を荒らげる山口。その熱量に呼応して、芝生エリアの一番後ろまでオーディエンスも総立ちで大盛り上がり!さらに「声は出せなくとも心の中で、全員で愛と平和を叫べる人は手を上げてくれ!」と伝え、無声コール&レスポンスで完全に稲佐山の雰囲気が一体に!

熱狂の3曲を終えて、山口が熱気を帯びたMCを展開。
「時間ねぇから手短に言わせてくれ。俺は長崎の街がすごく好きなんだ、それが1つ。Sky Jamboreeの雰囲気も好きなんだ、それが2つ目。
もっと言いてぇことは…コロナも戦争もあって(大変な状況のときに)俺はパンクロックとロックンロールを聴いてずっと救われたてたんだ。パンクロックは『ぶっ潰す』って言って俺のことを救ってくれた。『ぶっ壊す』って言っておいて俺を救ってくれたのね。俺の世界から出ていけって俺のことを救ってくれたんだ。だから俺も一言一句違わず、俺を救ってくれたパンクロックと同じことを言ってやるからな!よく聞けよ!

お前がダメだったことなんか一回もねぇ!お前がクソだったことなんか一回もねぇんだ!生まれてこのかた、お前がダメだったりクソだったりしたことなんか一回だってねぇんだって!」と熱弁。
そこから一転、自然体の声で「今日まで色々乗り越えてここに来てくれて。そして生きててくれてありがとうございます。」と話すと観客から感動の拍手が。

心揺さぶる言葉に続けて珠玉のバラード【ラブソング】を演奏。
切なくも温かな歌詞とメロディを丁寧に紡いでいく山口。歌を支える木内のドラムと近藤のゴリっとしたベースラインも絶妙。最後のサビ直前には20秒という長めのブレイク(演奏ストップ)により、メンバーも観客も微動だにせず蝉の声だけが聞こえるというシーンも。



再びアクセルべた踏みのテンションとなって終盤戦に突入。
「証明させろ!長崎で証明させろ!お前の命が輝いてるって証明させろ!」とのアジテーションから【できっこないをやらなくちゃ】へ。
どこで息継ぎしているのだろう?と疑問に思えるほど、歌の合間に「長崎最高!」「全員優勝!」「踊ってちょうだい!」など色んな言葉を混ぜていく山口。そして、この夏一番のミラクルをサンボマスターと一緒に起こすべく、稲佐山全体が揺れそうなほど一斉に飛び跳ねるオーディエンスたち。

バンドも観客も絶頂という状態でいよいよラスト1曲【花束】へ。
ドラムスとコーラスの木内泰史がリズムキープ&Oi-Oiコールで熱狂をブースト。
「また会うんだぞ!次に会うときまでの宿題!勝手に死んでんじゃねぇぞ!また会いに来るまで絶対笑って、居場所がなくなったら作りに行くから!だから笑ってくれよ!勝手に死んでんじゃねぇぞ!お前らのこと愛してるって証明するからな!」と最後までポジティブな言葉を届けて35分のライブが終了!



久々のSky Jamboree出演の感想を伺うと「やっぱりステージからの景色が美しい!そして今年の夏フェスの中で一番暑かった!(笑)」とのこと。

どのミュージシャンも口を揃えて言うほど、今年のステージはサウナのようにあつい!しかしそれ以上に熱いパフォーマンスで魅了してくれたサンボマスター。
コロナ禍において“分断”というワードをよく見聞きするようになったが、サンボマスターは誰一人置いてけぼりにすることなく愛に溢れたライブを作り上げてくれた。全員優勝!!

SET LIST

1:輝きだして走ってく
2:ヒューマニティ!
3:世界はそれを愛と呼ぶんだぜ
4:ラブソング
5:できっこないをやらなくちゃ
6:花束

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