BLUE ENCOUNT

8時30分、会場に到着したメンバーの表情が実に晴れやか!特に(Vo/G)田邊駿一は終始「夢が叶う!」と、ステージに立つ前から興奮しっぱなし。2010〜11年に長崎DRUM Be-7での前夜祭イベントに出演、その翌日客席からSky Jamboreeを観覧していたという彼ら。憧れと同時に悔しさも感じていた稲佐山のステージだけに、リハの段階から喜びを抑えるのに必死だったとのこと。

本番直前、円陣を組んで「あっち(客席側)で観ていたときの悔しさも含めて、全部このステージにぶつけていこう!」と田邊。想いが一致団結したところで4人はステージへ。活動が苦しかった時代にツアーを一緒に回った盟友:MISSPRAYがSEという、入場の時点で既にエモい演出。

「ずっと憧れだったこの場所で、BLUE ENCOUNTはじめます!よろしく!!」との宣言から「JUST AWAKE」でライブスタート!歌い出しの第一声から喉も張り裂けんばかりのシャウト。ぼんやり観ている奴らは置いていくぞ、といわんばかりに1曲目からフルスロットル!続く「DAY × DAY」ではギターリフが鳴った瞬間から歓声とOi-Oiコールが。オーディエンスもバンドのハイテンションについて行く気満々!

2曲を終えたあと、屈託ない笑顔で「11年前に熊本で結成したときから本当に出たかった憧れのフェスに、ものすごく遠回りをしたけど今日やっと夢が叶いました、ありがとう!!」と田邊。共に歩んできたファンからも「おめでとう!!」との声が多数。声をかけやすいキャラクターなのだろう、メンバーに向けての言葉がしきりに飛び交うライブエリア。
そんなオーディエンスをさらに鼓舞させるよう「もっと(みんなの熱を)ちょうだい!もう体力を使い切ろうぜ!!」と煽って、3曲目の「LIVER」に突入。

体を揺らしながら気持ち良さそうにライトハンド演奏する江口雄也、MID全開&SansAmpかましたゴリゴリのベースで暴れ回る辻村勇太、昂るグルーヴを的確にコントロールする高村佳秀、そして心からの笑顔で歌い上げる田邊。全身全霊でライブを楽しんでいるし、楽しませているのがビシビシ伝わってくる!
LIVERの曲中いったん演奏を止めて、オーディエンスにタオルかぶたまんを掲げるよう提案。「全力で回して!」と指示してから高速リズムを展開。(きっとタオルプロペラ史上最速BPM!笑)

続いて、“We Just Want Stay With Me”というフレーズを一緒に歌うよう提案して「NEVER ENDING STORY」へ。バンドの大音量に負けないほどの声量で応えてくるファンのパワーに圧巻!

立っているのもやっと、というくらい全ての力を振り絞って4曲を届けてきた彼ら。手首や肘から大粒の汗がしたたり落ちるメンバーに、惜しみない拍手が贈られる。「音楽やっててよかった。」とポツリと話した田邊の目にはうっすらと涙が。ライブエリアから「泣くなよ!」「がんばれ!」などの声がかかるも「いや今日は泣くわ、もう。」と宣言したうえで、今日このステージに立つまでの苦難を正直に話し始める田邊。「客席から観ていたときは、九州で一番カッコいいバンドになってやる!日本で一番カッコいいバンドになってやる!と思っていたけど、ここに立ったらそんなことどうでも良くなった。みんなから“出会ってよかった”と言われるバンドになってまた帰ってきます!」と、応援してくれる全ての人へ最大級の感謝を口にすると、会場全体から温かい拍手が。

そして万感胸に迫る4人が最後に選んだ曲は「もっと光を」。全員一丸となって曲に魂を宿すべく、江口、高村、辻村も一緒に歌いながら演奏。そんな彼らの真摯な想いを受け止め、オーディエンスもサビを一緒に熱唱!とことん熱量を届けたいのだろう、ステージぎりぎりまで前に出て最後の一音までがむしゃらに鳴らし切って30分間のライブが終了!

「僕らの想いをお客さんがちゃんと受け止めてくれているのが伝わってきて嬉しかった!いやぁ、ステージからの景色がこんなに綺麗だとは!もう一回ライブやりてぇ!」とステージを降りてからも興奮しっぱなしだった4人。それと同時に「夢は叶うと新たな夢が生まれるもので、次はもっと後ろの時間帯で。ゆくゆくは最後を任されるようなバンドになっていきたいと思いました。」と、力強く語った田邊。

酸いも甘いもライブハウスで経験し尽くした彼ら。今後もファンと二人三脚で成長して、きっとその夢を実現するべく野外のライブハウス=Sky Jamboreeに帰ってくることでしょう!

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