Dragon Ashたくさんのトンボが飛び交う18時50分。心地よい風が吹き、ステージ上の赤青チェック柄のシャツをひらひらと揺らすなか、出番を待つ7人は円陣を組んでスタンバイ完了!まずはBOTSとATSUSHIが登場し、2人による【Art of Delta】がスタート。スクラッチとソロダンスが絡み合うクールな幕開け! 残る5人もステージに登場、フルメンバーでの1曲目は【House of Velocity】 雄大なサウンドに合わせて身体を揺らすオーディエンス。中盤「飛び跳ねろ!!」とのKjの一声で、一気にヒートアップ!KenKenもハットが飛んでいくほど激しく頭を振って演奏! 間髪を入れずダンサブルなビートが響き渡り【For divers area】へ! ダイバー達へ贈る曲とあってライブエリアはダイブ続発!芝生エリアもカーニバルのように飛んで跳ねての大騒ぎ! まるで稲佐山が赤道に近づいたかのような、陽気なノリになったところで次はDragon Ash流の日本語カバー曲【La Bamba】に突入! 冒頭から「スカジャン調子はどうだ?」と歌詞をアレンジしてオーディエンスとコミュニケーション。誰もが聞いたことのあるメロディだけに、オーディエンスもシンガロング! 「お前らタオル持ってんだろ?誰のだって構わない!ぶん回せ!」とのKjの言葉から、一斉にタオルがヘリコプター状態に! 気がつくと夕陽が沈み照明の明るさが増したように感じ始めたころ、KjによるMCが。 「今日はちょっと早起きして、長崎のいろんな場所を歩いてみたんだけど。俺は東京出身だから地元の東京が一番好きだし一番かっこいいと思ってるけど、長崎もすごく良い街だと思いました。呼んでくれてありがとうございます、Dragon Ashです。」 "Welcome to NAGASAKI!"というような温かい拍手を受けたバンドメンバー。 新曲を作ってきたので聴いてください、との紹介から【光りの街】という新曲へ。 櫻井のスティックによるカウントから始まった新曲は、まさに光のような煌めきを感じるHIROKIのギターフレーズが印象的。 そして陰と陽が表裏一体であるように、"失望や痛みなどを越えたその先で幸を望む"…といった歌詞がスッと胸に沁み込んでくる感覚。 前半はメッセージを吸収するように聴き入っていたオーディエンス、ビートが躍動的になった後半からは聴き馴染みの曲同様の盛り上がりに! 演奏後のKjのMCによると、光りの街を演奏したのはSky Jamboreeが人生で2度目とのこと。 (前日のMONSTER baSHで"新曲をどうしてもやりたい"と、持ち時間からするとセットリストに組むのは困難だったものの、ほとんどMCをしないようにして新曲を入れたそう。) 特に長崎には似合う楽曲だと思って、この日もセットリストに入れ込んだというエピソードを披露。 「あと2曲楽しんで帰ってください。アジカン見て、誰もケガなく昨日よりいい顔で帰ってくれたら今日出たアーティストみんな最高だと思えるんで。またこうやって地元のフェス、長崎のフェス、九州のフェス、最高の場所を続けていってください!お願いします。」との挨拶後、オーディエンスの視線は一斉にベーシスト:KenKenへ。 バッキバキのスラップをぶちかましながら【The Live】へとなだれ込む! ハウリング気味に歪んだギターを筆頭にドラム、DJスクラッチ、ラップ、どれもが攻撃的!赤いライティングの中で踊るDRI-VとATSUSHIも視覚を刺激!サビは大合唱、間奏では全員でヘッドバンギング! ここまでギターを弾きながら歌っていたKjがハンドマイクスタイルに。上着も脱いで臨戦態勢となったところで最後は【Fantasista】! ライブエリアに降りていったKjがもみくちゃ状態になったり。KenKenのスラップソロで大歓声が上がったり。大合唱となったり。ハイライトシーン満載の1曲! なかでも圧巻だったのはサビの爆発力!Bメロの最中、セキュリティスタッフに対しダイバーを受け止める位置につくよう指示するKj。配置完了を確認したうえで「安全っぽい?安全っぽい?…ぶっとんでこーい!!」とGOサインを出した瞬間、ファンが一斉にステージめがけてダイブ! (ただ闇雲に呼びかけるのでなく「ケガすんじゃねえぞ」「最後一緒にアジカン見て終わろうよ!だから絶対ケガすんなよ!」と、ダイブをする側にもしない側にも配慮した言葉もKjならでは。) 4年ぶり、3度目のSky Jamboree出演を終えたメンバー、一礼したのちガッツポーズを見せる場面も。この3回とも全部ベースを担当したKenKen、最後はIKUZONEシャツを掲げて8人でステージを去っていきました。 ただただ凄かった、という形容しか浮かばない。"KING OF MIXTURE"の名にふさわしい圧巻の30分間でした!! |
photograph by Yuki KATSUMURA |
