ストレイテナー

ヘッドライナーを務めた昨年、「Sky Jamboreeは俺たちが作ったフェスじゃないけど、俺たちのフェスと思っていいですか?」とMCしたとおり(そのときのライブ映像は、シングル「DAY TO DAY」の特典DVDとして収録されています。)インスト楽曲"Sky Jamboree テーマ"を制作してくださったり、チームJamboreeの一員としてこの日も朝早くから会場入りし、ここまで全てのライブをステージ袖で観 てこられた長崎組=ホリエアツシ&ナカヤマシンペイ。

自身のステージが近づいてきた16時過ぎ。男泣きの前回と違い柔和な表情のホリエ、シンペイもリラックスした様子。2時間前の汗をリセットした日向秀和(ひなっち)はオーバーオール姿でスタンバイ。ストライプの白シャツを着た大山純 (OJ)も静かに佇んで出番待ち。YUYAからの紹介を受け、それぞれにステージへ。微笑みながら登場したホリエはギターを手にする前に深々と一礼。

「Sky Jamboree!帰ってきたぞ!俺たちストレイテナーっていいます、よろしくお願いします。」との挨拶後、ハイハット4カウントから【From Noon Till Dawn】がスタート! WANIMA、10-FEETと回ってきたバトンの流れを受けての"攻めの1曲"。シンバルを叩き割りそうな勢いで振り抜くシンペイ、「稲佐山まだ行けるか?!」と歌詞に盛り込んで煽るホリエ、冒頭からトップギア状態!

その勢いのまま【TRAIN】へ!2曲続けてのアッパーチューンにライブエリアも大盛り上がり!
2ステージ目も笑顔のひなっち、ゴリゴリのベースで曲の勢いを加速させる!

曲が終わり拍手とともに「おかえりー!」という言葉がたくさんステージに送られるなか、「この景色を見て、帰ってきたって気がします!去年から特にそう思うよ、ありがとう。」とシンペイが一言。ホリエも「長崎のみんなありがとう、長崎に来てくれたみんなもありがとう!」と感謝を伝え、そのままMCへ。

「今日は1万人が稲佐山に集まっています。1万人の人生が、ここ稲佐山に集まっています。1つとして同じもののない、1万の人生。十人十色っていうけど、1万の色が集まっています。1人1人全部違う、その自分の色を大切に、自分の色を見失わずに生きていきたいと俺はそう思います。そう思って生きている人に贈る歌をつくりました。聴いてください、原色。」
と曲タイトルを告げて【原色】を披露。 歌詞に込めた想いを届けるよう丁寧に歌うホリエ。OJの煌めくギターアレンジがその歌に表情をつける。

5月に出たアルバム「COLD DISC」の曲順のように、原色につづけて【シーグラス】へ!
夏の終わりの切なさを感じるメロディと、海風のような心地よい疾走感。サビのみならずフルコーラス歌えているファンも多数! 新作リリースのたびに、過去の自分たちを越えて行くストレイテナー。今回も新曲2曲でそれを証明してみせた!

アコースティックギターに持ち替えたホリエが、改めて「長崎にSky Jamboreeがあって本当に良かったです、ありがとう!」と喜びを表現。

続けて「争いっていうのはあらゆるところに存在します。競争に勝って幸せを掴む者がいれば、その一方では競争に負けて不幸になってしまう者もいます。だけど、音楽は...少なくとも音楽は誰一人不幸にすることなく、誰かを幸せにできると信じています。」
賛同する人々からの多数の拍手を受けながら、【NO〜命の跡に咲いた花〜】を演奏。
芝生エリアの後ろのほうのオーディエンスまで、みんな手を振って曲に反応。最後のラララは全員で大合唱! (シャボン玉を飛ばしている人もいたようで、西日に輝くシャボン玉が宙を舞うなかで聴くこの曲。なんと平和な光景でしょう!)

メンバー紹介の後「稲佐山、ストレイテナー最後の1曲です。今日は最後まで盛り上げていきましょう!Sky Jamboreeありがとう!」といって、最後は盛り上げるとの言葉通り【Melodic Storm】をチョイス!?イントロからライブエリアはOi Oi!芝生エリアも飛び跳ねながら楽しむファンの姿が!ラストの「Oh Melodic Storm」のコーラスをオーディエンスに委ね、フロント3人はステージの一番前まで出てアウトロを演奏。コーラス中のオーディエンスの表情がとてもキラキラとしていて、ステージ袖から見ているこちらまで温かい気持ちに!

演奏を終えたメンバーは、ギターエフェクトの余韻が残るなか4人並んで一礼。
ホリエ、シンペイ、ひなっちがステージ袖へと消えていく一方、OJは自身のステージポジションに戻り"ギュイーーーーン!!"と足元のエフェクターをいじって不思議な音を演出。それをピタッと止めてステージを去る彼の背中に、惜しみない拍手が送られライブ終了!

全国から集まったファンからはもちろん、稲佐山からも、SJスタッフからも、共演アーティストからも愛されるストレイテナー。大いなる愛に包まれたステージはまさに"俺たちのフェス"を体現したようなホーム感あふれたものでした! 感涙の昨年、笑顔の今年。 さて次の稲佐山ではどんな色をみせてくださるでしょうか?

photograph by Yuki KATSUMURA

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