Nothing's Carved In Stone

結論から先にいうと、何事もなく演奏していただけて本当に良かった!

前日SUMMER SONIC大阪に出演し、長崎入りしたメンバー。4人は無事にくることができたものの、彼らのスタッフが乗る予定の飛行機が機体トラブルで欠航。急きょ別便で移動するというトラブルがあったのです。
ライブで数曲使用する機材もそのスタッフの方が持ち運ばれているとのことで、間に合わない場合はセットリスト変更を余儀なくされるところだったのですがギリギリのタイミングでスタッフも機材も稲佐山に到着!この日の彼らのステージが成立したのです。

さて”同一人物がまるまる2組分のライブに出演する”こととなるSky Jamboree史上初のプレイヤー:日向秀和(通称ひなっち)は、ストレイテナーのTシャツを着てスタンバイ。ドラムの大喜多崇規(通称オニィ)と、ELLEGARDEN以来8年ぶりの稲佐山となるギターの生形真一はリラックスした表情で待機。ボーカル:村松 拓はスタッフから背中を両手でバシッ!!と叩いてもらって闘魂注入!YUYAのバンド紹介から4人が登場すると、期待の高さを表すようにSEに合わせてライブエリアからハンドクラップ発生!

注目の1曲目は、FM長崎でSMILE CUTS(パワープレイ)としてオンエアしていた最新シングル【In Future】
楽器隊3人のラウドな音にエレクトロが絶妙に絡む、NCIS流のハイブリッドロック!ハンドマイクでステージ上をたゆたいながら歌う拓は、ステージ袖で見守るストレイテナーのシンペイ&OJに気づいてニヤリ。オーディエンスを宇宙へ誘う生形のギターソロから、「拳をあげろ!!」と拓が発破をかけて大サビで一斉にハンズアップ!

続けて、生形の高速アルペジオとひなっちのスラップが絡むイントロから【Milestone】に突入。Aメロとサビを繰り返すシンプルな曲展開を、音の引き算足し算やギターソロなどで表情豊かに聴かせる流石のパフォーマンス!

フロント3人が楽器を持ち替えつつ、拓が軽くMC。出演前に一度メンバー全員で稲佐山を観に行ったことや、いとこ的な存在のストレイテナーが一緒に出ていることなども影響してか?初めましてのSky Jamboreeながら「ただいま!」との発言が飛び出し、長崎のファン歓喜!(確かに初出演とは思えないほどバンドとオーディエンス、スタッフの心の距離感が近いように感じました。)

「俺たちはメンバーそれぞれに地元をすごく大事にしているバンドなんですけど、この長崎の土地で、暮らしの中にあるフェスに出させていただけて光栄です。ありがとうございます!」との喜びスピーチから、開放弦を交えたアルペジオが印象的な【Diachronic】へ!
生形、ひなっち、オニィが鳴らす屈強なバンドサウンドの中にあっても、確かな存在感を放つ拓の歌声に耳を奪われる!1stアルバム収録の人気曲とあって、一緒に歌いながら身体を揺らす人ばかり。

十分なまでの盛り上がりをみせるライブエリアに向けて投じた次の一手が【Out of Control】
「稲佐山を揺らしに来ました!行けるか?!踊れっ!!」との一声でリミッター撤廃!ギターとベースとエレクトロトラックがうねりながら絡み合うなか、ひたすらクールにハイハットを16分で刻みまくるオニィの職人芸が身体を否応なしに踊らせる!

さらに「行けるか長崎?行けるか?行けるか?」と何度も煽ってから【Spirit Inspiration】に流れ込む!拓に言われた通り、腹から声を出す要領で特大のOi Oiコール!会場の後ろのほうまで拳を突き上げるその光景にひなっちも笑顔!

最後の1曲となることを告げた直後、オニィがバスドラムとハイハットで4つ打ちをスタート。Oi!Oi!と力強い声が湧き起こるものの「聞こえねぇな!」と拓。すぐに客席からの声が増幅!すると今度は「うるさいから!」と制止(笑)
「稲佐山はまだ昼間だけど、みんなでデッカい花火を打ち上げて帰りたいと思っています。手を振るだけでいいから、いざというときは、困ったときは手を振ればいいから。みんな力を貸してくれよ!ステージにいる人たちが友達だと思って、よろしく!」とのMCからラスト1曲【きらめきの花】へ。
生形の小気味よいギターカッティング、ひなっちのパーカッシブなベース、オニィのタイトなビート、その上を心地よく泳ぐような拓のボーカル。サビになるとひまわり畑のように無数の掌が真っ直ぐ上がり、歌にあわせて左右にゆらゆら。会場全体がバンドとシンクロしてライブ終了!

まるで海外アーティストのような、壮大なスケールのロックを稲佐山に響かせたNCIS。また「ただいま!」と、長崎ライブに戻ってきてくれる日が楽しみです!

Nothing's Carved In Stone Tour 2017
1月15日(日) 長崎からスタート!
詳しくはこちら→オフィシャルWEB

photograph by Yuki KATSUMURA

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