斉藤和義

FM Nagasakiとはデビュー当時からずっとご縁がありながら、Sky Jamboreeには今回が初出演!(長年お声がけしてきて今年ついに…!)

空がこれから赤〜紫〜漆黒へと、徐々にお色直しをしていく午後6時。ここから先は"大人の時間"というタイミングでの斉藤和義、なんと絶妙なタイムテーブル!

DJ YUYAのアーティスト紹介後、涼しげな顔で手を振りながらバンドメンバーと共に入場。今回の斉藤和義バンドはベース:隅倉弘至(初恋の嵐)、ギター:フジイケンジ(The Birthday)、キーボード:高野勲、ドラム:小田原豊(レベッカ。かつて斉藤と"SEVEN"というバンドを組んでいたことも)という5人編成。

全員がポジションに着くと、すぐにGibsonレスポール・スタンダードでパワーコードを刻みはじめ軽く音合わせ。そのままチャックベリー的なイントロに流れ込み『ずっと好きだった』でライブスタート。ブルージーなフジイのボトルネックの響きが、西日にもマッチして味わい深さをプラス。1曲目からヒットソングの演奏とあって、場内のいたるところで一緒に口ずさむ人々が。サビ直前「Hey!長崎!」と威勢のいい声も飛び出し、気分上々!

一礼してギターをJ-160にチェンジ。「せっちゃーん!」という黄色い声や「斉藤さーん!」という男性ファンの声など、様々な声援にひらひらと手を振りながらMC。「こんにちはー。えーっとー。あのー、はじめて来まーす。ありがとうございまーす。いぇーい。あのー、、、あれですね。袖からいろいろ見てましたけど、なんか。場違いな気がしてるんですけど、大丈夫でしょうか?いぇい(苦笑)でも、すごくいいところだね。楽しませてもらいますんで最後までよろしくー!じゃあ新曲を聞いてください。」と曲フリして、9月2日リリースのシングル『攻めていこーぜ!』へ。

自然豊かな稲佐山の夕刻。このシチュエーションで聴く瑞々しいアコギの音が実に心地よい!CMタイアップの効果もあってか、新曲なのにもう歌えているファンも多数。(ちなみに…隅倉、フジイは前回ツアーの長崎ライブ時、空き時間に稲佐山観光&野外ステージの下見に来られているそうです。)

曲ごとにギターを持ち替える斉藤、続いては自身のシグネイチャーモデル:KS-330をスタンバイ。そのとき熱心な男性ファンから「斉藤さーん、長崎合うよー!」との声が送られ、「あっそ〜?ありがとうございます。」と微笑ましいやり取りが。
暑いから休み休み進めたいとのことで、まだ曲にはいかずにMC。「あっち(海の向こう)に見えてるのは五島列島なの?別におべっか使うわけじゃないけど、五島うどんってあるでしょ?あれが世のうどんで一番好きなんですよ。いつも家には買い置きがあってね。あごだしで食べる、あの汁がうまいよね。」との嬉しい発言に拍手喝采!
そしてメンバー紹介しまーす、と隅倉→小田原→高野→フジイの順に紹介したあと「以上、10-FEETでお届けしています。」とジョークも飛び出し和やかなムードに(笑)レキシに続き、ここでも話題にされる10-FEET。さすが愛されキャラ!

ここからライブ再開。フジイがアルペジオのディレイでイントロを紡ぎ出し『やさしくなりたい』を演奏。幻想的なキーボードと浮遊感のあるギターフレーズ、空間を泳ぐようなベースライン。それらの音世界に浸るように目を閉じて、ドラムに合わせて左足でリズムを刻みながら歌う斉藤。オーディエンスもその壮大なサウンドに身を委ねて、夢見心地の表情。

その空気を一変させるように、曲終わりですぐさまフロアタムとスネアでビートを刻む小田原。ロックなビートに呼応してギター、ベースも力強くカッティング。斉藤自らの4カウントで『ベリーベリーストロング〜アイネクライネ〜』を熱唱。イベント全体のロックな雰囲気にもピッタリの1曲、5人の強靭なバンドグルーヴが痛快!

ギターはテレキャスターのまま、今度は強めに歪ませてダッダッダー、ダッダッダダーダダーダダッ!とかき鳴らし、一旦ブレイク。たった数秒のイントロながら存在感たっぷりの名曲『歩いて帰ろう』だ!しかし歓声が物足りないのか、"もっと盛り上がろうぜ!"といわんばかりに再びイントロをダッダッダー!とプレイ。より大きな歓声が沸き起こったところで、バンド全体での演奏に。
20年以上前の楽曲ながら最近CMタイアップで改めて人気が高まっていることもあり、老若男女みんな笑顔でハンドクラップ!歌詞に「どうすりゃいいの、稲佐山〜!」と盛り込んだり、ステージ前へと出向いて自らギターソロを弾いたり、耳も目も惹き付ける色男・斉藤。ソロ明けの歌パートはオーディエンスによる大合唱。
最後は斉藤がサビをご機嫌に歌い上げ、「サンキュー長崎ー!最後まで楽しんで行ってね〜、またね〜!」と挨拶して演奏終了。客席に一礼、そしてピースしながらの退場。(今回はレキシで参加していたチーム斉藤の玉田豊夢も、ライブを終えた5人をステージ袖でお出迎え。)

一回り年下の筆者がいうのも何ですが、発言や仕草がとてもお茶目。しかし演奏中はロックスター!そのギャップに魅了された人も多いのでは?

ライブ終了後に感想を伺ったところ「海が見える景色が最高だったのと、後ろのほうのお客さんまで皆さん楽しんでいるのが伝わってきて良かった。」と一言。場違いではなかったと身をもってお分かりいただいたことでしょう。またこのステージに立ってくださることを期待!

そして斉藤からのバトンは、MANNISH BOYSでも共演経験のある細美武士へ!

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