レキシ

FM長崎に寄せられた出演前の意気込みコメントで「長崎といえば私の大リスペクト!音楽をやる原点になった"さだまさし"さんの出身地ですので、Sky Jamboreeでは殆どさださんの曲をカバーしようと思っています。時間の許す限り、4〜5曲といわず7〜8曲は。そう宣言させていただきます。さださんだけにね。」と語っていたレキシこと池田貴史。果たしてどんなライブになるのか?!

自陣となるステージには6本の幟と様々な楽器。今回はギター:健介さん格さん(奥田健介from NOONA REEVES)、ピアノ&コーラス:元気出せ!遣唐使(渡和久from 風味堂)、ベース:ヒロ出島(山口寛雄)、ドラム:蹴鞠Chang(玉田豊夢)が加勢しての戦。ホラ貝の勇ましい音に奮い立ち、いざ出陣!

とカッコ良く書いてみたものの、登場してすぐにホラ貝のループを強制カットアウト。注目の第一声がDJ YUYAの呼び込みへのいちゃもん(笑)そして居心地悪そうに「このメンツの中に俺、ちょっと場違いなんじゃないかと思うんだけどねぇ。」そう話し始めたかと思うと「あ、トンボ。トンボー!」と、空を舞うトンボに手を振ったり、グッズの稲穂を掲げるファンに対し「まだ早いから!」と突っ込むなど、曲に入る前から既に池ちゃんワールド全開!

メロウなピアノの旋律にのせて「稲佐山も夜になると、空を見上げれば一面の〜?キラキラした、武士でございましょ〜〜!!」
期待を高めるような導入をしておきながら、観客に「イェー!じゃねえよ。武士、イェーじゃねえんだよ。冷静になれよ。」と逆ギレ気味のツッコミ!さらにマイクを捏ねくり回すようなパフォーマンスを挟んだり、なかなか1曲目に到達しない(笑)
「キラキラ、武士〜!長崎、好き〜!」と韻を踏んだ後、ようやくハイハットカウントから1曲目「キラキラ武士」へ。さっきまでの牛歩的な空気から一転、アップテンポな曲調に合わせて、扇子を使って「オイ!オイ!オイ!オイ!」とハイテンションに煽りまくる!縦横無尽に駆け回って歌ったり、自らキーボードソロも弾いたりと八面六臂の活躍をみせる池田。長崎出身・ヒロ出島のアグレッシブなベースプレイにも脱帽!
たった1曲で「ありがとうございました!レキシでした!」とエンディング風な発言の将軍。まだ終わっちゃダメ!と、ドラムのフィルインが彼を引き止め、次の曲へ。

再び、稲穂はまだ早い!とツッコミ入れつつ「じゃあみんなで年貢を納めていこうか!ちゃんと納めて!」との前フリから「年貢for you」に。16分刻みの心地よいグルーヴに合わせて、芝生エリア最後列のリスナーまで手を左右にゆらゆら。演奏が終わった後も客席を指差しながら「年貢for you!年貢for you!」と連呼する池田。その仕草でとっさに思いついたのか、宇宙人風の声色で「ネング・フォーユー。E.T. ゴー・ホーム。」と即座にネタを挟むセンスと瞬発力はさすが!

すぐさまダイナミックなタム回しが鳴り響き、そのロックなビートにちなんで「さっきの10-FEETのときみたいにやってよ!」とOi!Oi!コールを要求。転じて「猪木!ボンバイエ!」と言わせようとするも即撤回。「やめよう(笑)そんな曲じゃない!じゃあみんなで、大塩平八郎について考えるよー!salt & stone!」
宣言通り、自らイントロのリフを弾いて「salt & stone」に突入。曲の中盤、高田純次のようなコミカルな動きで 盤へ向かって行きキーボードソロを弾き始める池田。すると歌メロのときは主役・池田のためにバッキングに徹しているバンドメンバーが、"歌わない間は自分たちも主張させてもらう!"と言わんばかりに、怒濤の演奏合戦!腕利きミュージシャン達による音のせめぎ合いに鳥肌立ちっぱなし!極めつけは蹴鞠Changドラムソロ!タムやハットを水平にセットしたCANOPUSアクリルドラム、その見た目の存在感だけでなくプレイ面でもオーディエンスを惹き付け興奮は絶頂に!
(実は本来セットリストに入っていなかったのですが、共演者のカラーに合うようにと急きょ追加されたのだそう!)

白熱のパフォーマンスを終えて、汗がとまらないことを愚痴りつつも嬉しそうな池田が「超アウェーだと思ってきたけど、なんか、ん〜まあ、そうでもないみたいな感じ。」そのMCにファンから歓喜の声が上がるも、次の曲が長いから最後の1曲と告げられて落胆の声に豹変。

ようやく出番を迎える稲穂に対し、感謝しながらも「500円出して買ったんですか?バカじゃないの本当に!何の役にも立たんですよ。せいぜい猫にチョロっとやるぐらいで、あとはカバンからはみ出して恥ずかしいだけですから。」とツッコミ。直後に詩を朗読するように「稲穂はすぐ、あなたのそばにあるから。ほら、あなたにとって大事な稲ほどすぐ傍にあるの。」…ん?有名な曲の歌詞に似ているのは気のせい?と思っていた矢先に「レキシはそれを稲と呼ぶんだぜー!!」と高らかにコール!有名な曲をパロっていることを確信(笑)
「じゃあみんなで一緒に考えようか?縄文土器、弥生土器、どっちが好きー??ちゃんと一緒に考えて!」と、ライブ終盤の定番曲「狩りから稲作へ」に!

途中で挟まれるお決まりの「クラシアン」や、改めて歌詞を借用しての「小さな恋のうた(稲穂ver.)」、海を越えてJBばりのシャウトや、ビリージョエル風の「稲スティー」など、稲の収穫祭ならぬ稲のネタ祭!しかも人の曲をネタにしたほうが盛り上がるという妙な光景!(笑)そして予告通り「お前を稲に、貰う前に言っておきたい、ことがある。長崎だけにね。」と関白宣言っぽい語りを入れたり、北海道のフェスで使ったネタの使い回しといいながら「北の国から」の1フレーズをループで流したり、さだまさしネタも大放出!
ファンキーな曲調に戻り「じゃあ収穫した稲を、倉庫に収めていこうか!長崎のハイフロアスタイル!そう!ハイ=高、フロア=床、スタイル=式!そう、高床式ー!フォー!長崎のハイフロアスタイル!」と、コール&レスポンスに突入。ジャジーな演奏での"妖怪人間ベム"のフレーズや、お馴染みの「高床式、からの、劇団四季!はい、キャッツ!」も飛び出し、いよいよクライマックスへ。キャッツの連呼!から「縄文土器、弥生土器、どっちが好き!」のリピート。最後は「どっちも…長崎!好きー!!」と歌い上げて、演奏は終了。
お別れのネタとして、サンプラーでビートルズの「The End(アウトロ部分のみ)」を音出ししてジ・エンド。

「失笑でもいいんです。笑ってくれればいいんです、ありがとう!」本人がMCでそう話していた言葉通り、笑いっぱなしの30分間!戦後70年の稲佐山は、満開の笑顔の花で包まれました。

★[1stシングル「SHIKIBU」11/25リリース決定!]★

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