NUBO

 「11年バンドやっててさ。沢山夢があって、そのほとんどが叶わなかったけど、でもたったひとつ叶ったのがこの夢なんです!!!!」と大きな声が響き、登場したのはNUBO。2002年に横浜で結成されたツインボーカルにギター、ベ−ス、ドラムの5人組バンドの彼らが今年のスカジャンのオープニングとして稲佐山を熱くすることに。1曲目は『Such one』。いきなり1曲目からモッシュエリアにオーディエンスが集結し、一体となって楽しんでいる様子に、彼らの長崎での人気の高さを感じさせる。年間100本のライブをこなすとあって、堂々たるパフォーマンスに稲佐山は開演前から大きく揺れ、本番に向けて盛り上がる準備は万端な観客たち。アグレッシヴに音を掻き鳴らしたナンバーからダンサブルな『RESHINE』へ。ステージ前はモッシュ、モッシュ、モッシュ、そしてダンスダンスダンス!雨雲を吹き飛ばす勢いで一体となっていくモッシュエリア。5人で生みだすグルーヴ感は山全体を巻き込むように響き、次々に入場してくる観客のハートを捕まえていく。
「やったー!5年前にさ、その辺の芝生のとこで、メンバー全員で初めてお客として見に来たフェスがSky Jamboreeでした。長崎にさ、勝手に兄弟と思ってる人が何人もいて、仲間だと思ってる人が何人もいる。ありがとうしか言えない。オレを見つけてくれてありがとう!」と話し、稲佐山に感謝の想いを刻みつけたあと『ナイモノバカリ』へ。一成とtommy、2人の歌声のハモニクスが会場を包み込み、彼らを応援する声はいつしか「ナイモノバカリ〜」と塊のような歌声となって響いていたのが印象的だった。
ラストナンバーは『Circle』。そのタイトルの通り、モッシュエリアにはモッシュサークルが自然と出来あがって、あまりに楽しそうなその様子に芝生からも次々に観客が押し寄せる。「その手を伸ばせー」の声に一斉に手が挙がり、木立のようにあがった無数の腕がSky Jamboreeの気持ちを本番へ向けてひとつにしていく。
5年前。お客さんとして会場で数々のアーティストを見つめていた彼らが、そのステージに立つ。夢を叶えることを体現して見せた彼らに思う。次にまたこの会場でライブを見つめる誰かが……このステージに立つ日も近い、と。

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